2008年 産卵場観察日記
〜産卵場づくりから産卵・孵化まで〜
埼玉県荒川支流で2004年から続けている産卵場造成を2008年も行いました。
5年連続同じ場所に作ることで見えてきたことを踏まえながら、造成の様子、その後のメンテナンス、産卵、来春の稚魚まで観察します。
(画像をクリックすると拡大します)
2008年 A沢の産卵場について
今シーズンA沢に造成した2箇所(A1、A2)の産卵場では、結局ヤマメもイワナも産卵した形跡が確
認できませんでした。
産卵床が一つもなかったのは、5年目にして初めてのことです。
造成した産卵場以外でも自然産卵床が確認できなかったので、この沢ではほとんど産卵が行われな
かったようです。産卵できる親魚をどう残すかが今後の課題になりそうです。
12月6日 A沢A1、A2の様子
天候:曇り 気温:5℃(12:00)
水量:やや増水 濁り:なし 水温:5℃ 水のph:7.8
A1、A2ともまだ産卵床はありません。落葉、砂利の汚れの取除きメンテナンス行いました。
A沢本流出合からA1までの間は、例年いくつもの産卵床が見られるのに今年は皆無。もうイワナの産 卵期は過ぎているので調査初の産卵床なしかもしれません。全般的に親魚少なかったので、環境があ
まり良くないA沢はもろに影響でたようです。
11月23日 A沢A1、A2、本流の様子
天候:曇り 気温:9℃
水量:平水 濁り:なし 水温:7℃ 水のph:7.5
11月11日 A沢A1の様子
天候:晴れ 気温:12℃
水量:平水 濁り:なし 水温:10℃ 水のph:7.4
11月1日 A沢A2造成とG沢、H沢造成
天候:晴れ 気温:12℃
水量:平水 濁り:なし 水温:10℃ 水のph:7.5
途中になっていた下流A2ポイントを完成。
10月19日 A1観察・A2造成
天候:晴れ 気温:15℃
水量:やや多め 濁り:なし 水温:12℃ 水のph:7.3
A1より下流にA2ポイントを新たに造成。
10月11日 造成(A1)
天候:晴れ 気温:19℃
水量:多め 濁り:なし 水温:13℃ 水のph:7.5
後に造成するポイントと区別するためこのポイントをA1とする。
①ここが2005年から毎年造成している場所。昨年の堰がまだ残っている。 | ②すぐ上流に堰堤があり、本流から遡ってきた魚はここで行き止まりになる。 |
③この日は水がやや多かったので、平水時を考慮して産卵場をつくる。 | ④平水時の深さを考慮しながら川床を掘り下げる。 |
⑤手前側の流れが緩くなった場所に溜まっていた細かい砂も取り除く。 | ⑥掘り下げた川床にこぶし大の石を敷き詰める。 |
⑦最後に表面に敷き詰める小石は大量に必要なので集めるのは重労働。
| ⑧掘った砂をかごに入れ、水をかけて小石だけを取り出す。 |
⑨4人で2時間で完成。水が減ることを想定して流れの中央につくった。 | ⑩全体図。流れの中央部をメインに約2㎡ほどの広さの産卵場が完成。 |
ここは釣り人が多い首都圏の川なので、決して親魚がたくさんいるわけではありません。自然の状態では産卵に適した場所がたうさんなくても魚が重なって産卵する確率は低いので、広さよりも水通しや親魚の隠れ場所など安心して産卵できる環境を整備しました。
果たして魚が気に入ってくれるでしょうか。その後の様子を定期的に報告します。
















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